人が劣等感を感じるのはなぜか
私は度々劣等感に苛まれる。
容姿が人よりも劣る、努力が伴わない学力の低さなど、挙げればきりがないが、人はなぜ劣等感を感じるのか。
なぜ自分と他人を比べてしまうのか。
突きつめれば答えは出ているようだが、少し自身の中で曖昧な気がしたため、改めて調べてみることにした。
1.そもそも劣等感とは何か
自分が他人に劣っていると感じること。
日本では大衆によってコンプレックスが単に劣等感を指していることがあるが、心理学用語では、複合的な心理作用による様々な状態を指す言葉としてコンプレックスが使われる。
⇔優越感
自分が他者より優れているとの認識、およびここから生じる自己肯定の感情の事。
自尊心の一端に位置する感情。
①努力した結果として獲得した能力が他者より勝っていると感じる場合において、自助活動を促す
②なんら努力せずに獲得している属性に関連して自分より劣っている部分を見出し、そこに優越感を抱く後ろ向きな場合もあり、これは劣等感に対する自己防衛である
2.優劣はどのようにして生まれるのか
①優劣は価値観によって決まる。
人によって価値観は様々な見方が存在するため、優劣は簡単に覆される場合が存在する。
②劣等感は主観的要素が強いのに対し、優越感は集団の価値観が基準となることが多い。
3.価値観はどのようにして決まるのか
親から教わる場合や書物を読むことで吸収し、価値観が形成されることもある。また、組織や共同体に属することによって継承されることもあり、幼少期の価値観は主に親や学校であると考えられる。
この時親や周囲の環境により「おまえは駄目だ」などとマイナスな言葉を言われる機会が多い環境で育った場合、劣等感が身につく。次第に、大人になっても、何か自分が失敗をしたり、もしくは特に失敗をしなくても、心の声として自分はダメだと思うようになり、自然に劣等感の強い人間になってしまう。
また、個人的な体験をきっかけにしたり、思索の積み重ねによって独自に新たな価値観が構築されることもある。
抱いた価値観は、その人の具体的な行動となり「ライフスタイル」や「生き様」としてあらわれることは多い。
4.劣等感を感じるには
優越感を感じさせる人がそばにいるために、自身は劣等感をかんじることになる。
他者と自分を比べ、人をうらやむことで劣等感を感じる。
人と比べてしまうという事は、自分に大きな不満を抱いていると言える。
自分の中に高い理想像を持っているがゆえに、理想と現実のギャップが大きくなり劣等感が生まれる。
理想が高すぎるがゆえに、自己評価が低くなり劣等感が生まれる。
今自分にあるものに対して鈍感である。
4.劣等感への対処法
自分の持っているもの(魅力)を整理し、どんな些細なことでも自分に自信を持つ。
高い理想・目標ばかりを持つのではなく、小さな目標をコツコツと達成していくことで自身の成功体験へと繋げる→価値観の再構築
劣等感=克服できるものであると理解する
5.感想
私の場合、両親からはマイナス思考・構えた考え方が備わり、学校によって価値観の形成が大々的に行われていたように感じる。
なぜなら、学校は他者と最も比べられる場所・優劣をつけられる場所であるからだ。
家で悪い方悪い方へと考える癖がついているところに、優劣の決定が著しい学校という環境。遠慮のない友人たちとの会話。
これでは劣等感にあふれた陰鬱な人間の誕生である。
今、私が最大限努力出来ることは書物による価値観の再構築と成功体験による自信をつけることであると分かった。
既に構築された価値観を覆す事は容易ではないが、ここで無理だと諦めるのでは進歩のない劣等感人間のままである。
この記事を見た人は多分劣等感に苛まれているマイナス思考気味な人物かと思うので(一概にそうとは言い切れないが)、ともに努力し、自身の劣等感・価値観と戦っていきたいと思う。