正月CMについて調べたら時代の流れを感じた
正月気分を全く感じないまま、三が日が過ぎた。
私が無職で引きこもっているからだと思っていたが、必ずしもそうであるとは限らないことが分かった。
1.なぜそう感じたのか考えた
長らくTV離れしていた私だが、暇をもてあまし過ぎて最近は見事なテレビっ子へと変貌を遂げ、疑問に思ったことがあった。
正月の企業CMが流れていない
和風の、日本の正月を象徴するあの曲がテレビから一向に流れて来ないのだ。
大手企業の手の込んだものではなく、曲が流れながら、大抵は静止画で「謹んで、新年のお慶びを申し上げます」という、あのCM。なんだか退屈なんだが、あのCMを見ないと正月という気がしないのだった。
私が知らないだけでまだ流れているのかも知れないが、今回は一度もお目にかからなかった。そして、調べてみるともう何年も前からあまり見ないCMとなっていたことを知り、驚いた。
2.そもそもあの曲は一体何なのか
よく耳にし、スーパーなんかでも流れたりする曲だが、曲名を調べてみた。
「春の海」というそうだ。
旧暦の今の時期は春にあたるので、今では曲名だけ聞けば違和感しか感じないが曲の選定は間違いではない。
3.CM料金について調べてみた
そもそも、CM1本流すのにいくらかかるのか、他サイトを巡り調べてみた。
スポットCMで1回15秒を基本とし
8~15万×視聴率
基本料金は局や放送時間で変動するそうだ。
最低金額8万として、低く見積もって視聴率5%だとしても一回の放送に40万かかる。実際はもっと高額だろうと思う。
三が日だけ流すとして、1日1回、3日で3回しか流さないということは無かっただろうから、1日3回として全部で27回
40万×27回=1080万
これに消費税、製作費なんかも加わると考えられる。
4.正月CMが減った原因を考えてみた
①24時間365日稼働する企業が増えた
コンビニがいい例である。24時間営業と言うものは私達消費者にとって大変便利になったが、それに携わる販売員や商品を作る製造元の作業員には時間感覚・日付感覚を麻痺させることにも繋がっているのでは無いかと思う。
②そもそもTVを見る人が減った
数多くの○○離れが深刻化している。TV離れもそのうちの1つで、かく言う私もそのうちの一人であった。
なぜ見なかったのかという理由は、単純に見ようと思わなかったと言うのが大きいのかもしれない。
今は退職してしまった前職に関して言えば、拘束時間が長かったという理由がある。
見る時間が無かったわけではないが、続きもののドラマを見ようと思えば見れない回が出て来るし、バラエティ番組を見るにも1時間は拘束されてしまう。
それよりも、私は時間の融通がきくネットや読書へと流れたのであった。
ネットでの番組配信も最近ではお馴染になり、テレビを持たない家庭も増えているのではないかと思う。
③ネットの普及
わざわざテレビで結構な費用をかけなくても、今はネットの時代。
長年続いていた不景気もあり、自社HPやfacebook、Twitterなんかでさらっとご挨拶した方が、コストも時間もかからない。そして勝手に拡散してもらえる可能性もある。
5.感想
①②③を順繰りと回りながら、あのチープな懐かしの正月CMは廃れて行ってしまったのかもしれない。
正月CMについて調べていて、ふと思い出したのが少女漫画雑誌のCMが無くなったことだ。耳に焼き付いているのは、なかよし・ちゃお・りぼんのCMである。
最後に見たのはもう10年以上前な気がする。
漫画雑誌も売り上げ低迷が問題にされているため、これも近年の電子書籍化や漫画喫茶の普及、少子化なんかが影響しているのではないかと思う。
今はなんとか単行本が頑張っているようだが、それも減少傾向にあるようだ。
それを考えると、普段何気なく毎日見ている、有名人を起用した大手企業のCMに敬意を示したくなる。
※注意※
この記事は、私がなんとなく疑問に思ったことをネットを巡りながら調べ、纏めたものになります。事実と違う、という事もあるかとは思いますが、ゆるっとまとめたものですのでご勘弁下さい。